2016年8月16日火曜日

図工×取引

幼稚園の頃である。当時流行っていたあやとりをやっていると、近くにいた女の子がふいに「かして」と言ってきた。誰か知らないので少し戸惑っていると、「かしてくれたらキスしてあげる」と言ってきたのである。私は考える。すぐ脳裏に浮かぶのは貸すか貸さないかという選択。別に貸すことは嫌ではない。しかし、既に「貸してくれたらキス」という条件を出されてしまった以上、このまま快く貸すことはキスしてくださいという返事になってしまう。かといって貸さないと、このあまりよく知らないかわいい女の子が自分に対して嫌な顔と皮肉など言われてしまう。どちらに転んでも自分のプライドは傷つく選択肢はきめられん!キス、いざその機会が自分にまわってくるとその大人っぽさに焦る。なんだよキスって、あやとりとキスって等価値じゃないだろう、なにも言わずに返事待っていてくれたら素直な気持ちで貸せたのに!キス?あやとり貸したらしてくれるの?マジで?どこに?とか思ってたら女の子はあやとりを私の手から取って「ありがと」とほっぺにちゅを食らった。大人だ…となんか複雑な気分だった。幼稚園生も色々考えてるんだなと思う。そして相手に与えられた条件だけでは取引にならないことがわかった。

題材名【エキセントリックあやとり】
〇あやとりはしってるよね、あれってひもだけでいろんな形を表してるよね、
〇今回はひもをつかってエキセントリックな形をつくっていこう。エキセントリックだから細かいルールはなしにしよう。反則ありで。




題材名【大人の絵】
〇あなたたちにとって大人って何?大人になりたいかい?大人って楽しいかい?
〇何が変わったら大人なんだ?大人はどうあるべきなんだ?大人と子供は違うのか?
〇大人の絵を描いてみよう。

0 件のコメント:

コメントを投稿